任意整理のご相談をお考えの方へ

１　任意整理は弁護士にご相談ください

借金の問題にお悩みで、任意整理をお考えの方は、まず弁護士にご相談ください。

任意整理はその名のとおり、貸金業者などの債権者との任意交渉を行い、長期分割払いや利息カットについて合意・和解してもらい、毎月の返済負担を軽減したり、総支払額を抑えるための方法です。

裁判所を通した手続きと比べると、解決までにかかる費用や期間が少なくて済む場合が多い一方で、借金の大幅な減額や返済義務の免除などは期待できないという特徴があります。

そのため、借金の問題にお悩みで任意整理をお考えの際には、他の方法と比較しながら検討を進めることをおすすめします。

当法人では、借金の問題を得意とする弁護士が相談者の方の状況をしっかりと伺った上で、任意整理を含めてどの方法を選ぶのがいいかをアドバイスいたします。

２　任意整理の交渉は弁護士にご依頼ください

任意整理の交渉を弁護士に依頼することで、より長い期間での分割返済や、将来利息や経過利息のカットによる総返済額の低減など、有利な条件で和解に至ることができるケースもあります。

また、弁護士に任意整理を依頼いただいた場合、弁護士から貸金業者宛てに「受任通知」を送ります。

この受任通知は、弁護士から債務者の方から委任を受けたことを債権者に知らせるための通知ですが、債権者は受任通知を受け取った後は、基本的に借金の取立てや督促をすることができなくなります。

貸金業者から電話や郵便などで取立てや督促を受けていて困っているという方の場合、弁護士に依頼すれば貸金業者からの連絡は止まりますので、その間に任意整理の準備を進めることができます。

３　任意整理と法的整理との比較

任意整理の大きな特徴として、対象とする債権者を選ぶことができるという点が挙げられます。

例えば「自動車を引き揚げられると困るから、車のローンの返済を続けたい」と希望される際には、車のローン会社を対象から外すことで、車を手元に残すことができます。

一方で法的整理の場合、基本的にすべての債権者を対象として債務を整理することにあるため、「車のローンだけ払って車を手元に残す」ということは困難です。

このように、柔軟に対応することができることは任意整理のメリットであるといえます。

一方で、法的整理の場合は元金の減額や返済義務の免除が認められることがあるのに対して、任意整理の場合は元金を減額してもらえるケースはほとんどありません。

このような特徴を踏まえて、どの方法を選ぶかどうかを検討されると良いかと思います。