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弁護士による債務整理@柏

「債務整理」に関するQ&A

自分がどのくらいの借金をしているかがわからないのですが?

  • 文責:弁護士 鳥光翼
  • 最終更新日:2021年7月27日

1 債務の調べ方

⑴ 債務整理の端緒

債務整理を思い立つ方は、債務の返済が困難になってきたか、近いうちに返済が困難になる可能性が高くなってきたという状況に陥っているかと思います。

このような状況の方の中には、債務の状況がわからなくなってしまっている方もいらっしゃいます。

具体的には、どれだけの借入先(債権者)があるか、そしてそれぞれ借入額はいくらであるかがわからないという状況です。

このような状況に陥る経緯は、メンタル疾患等の諸々の事情があります。

過去に訴訟を提起されており、判決まで下っていたにもかかわらず、このことすらわからなくなってしまっているということもあります。

そして、債権者から訴訟を提起されたり、手紙が送付されたりしたタイミングで、改めて債務整理をしようと考えることもあるかと思います。

このような場合、債務の状況の調べ方は、大きく分けて2つあります。

⑵ ご自宅にある資料等を探す

すぐにできる手軽な調査方法としては、手元のカード類、請求書、領収書等を探すことです。

そして、上記の手がかりをもとに判明した債権者と思しき相手に、問い合わせをします。

これにより、債務の有無や金額を調べることができます。

⑶ 信用情報機関への照会

しかし、債権者に関する資料が見つけられない場合もあると思います。

ご自宅に物が多いような方は、カードや書面を探すことが難しいこともあるでしょう。

何度も引っ越しをされている場合は、処分してしまっていることもあります。

このような場合、ご自身の信用情報を取得することで債務の調査ができます。

具体的には、CICJICC全銀協という信用情報機関に対して、信用情報の開示を求めます。

信用情報があれば、信用機関に加盟している業者については、債務の状況がある程度明らかになります。

そこで、債務がある貸金業者等に対して受任通知を送付し、債務整理を行うことが可能になります。

ただし、個人からの借入や、違法業者(いわるゆヤミ金)の情報は信用情報を用いても調査はできません。

2 債務整理の際には、債務の状況を把握することは必須

債務整理には、主なものとして、任意整理、個人再生、自己破産の3つの手法があります。

いずれの場合においても、どれだけの債権者に対し、それぞれいくら借り入れているのかを把握する必要があります。

個人再生、自己破産の場合は、すべての債権者の情報を裁判所へ提出する必要がありますし、任意整理の場合であっても、支払原資を把握するうえで、どの債権者に対して、現在毎月いくらの返済が必要となっているかを整理する必要があるためです。

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